今日のみ言葉
今日の『み言葉』(聖書朗読箇所)をよく噛んで、ゆっくり味わいながら頂くように致しましょう。
 
『み言葉』はリンク先「今週の聖書朗読」で読むことが出来ます。どうぞご利用下さい。


 2010/11/18(木)    年間第33木曜日 黙示録 5/1-10 ルカ 19/11-28
 
 イエス様は子ロバに乗って、群衆の歓喜の中をエルサレムの町へと入って行かれます。その出来事は4つの福音書すべてに書かれており、このイエスのエルサレム入城を思い起こすため、聖地では毎年枝の主日に人々がしゅろの枝を持ってベトファゲからエルサレムまで行列をします。その様子は圧巻です。
 
 オリーブ山から下りてゆくその道の脇に、“Dominus Flevit”(主は涙を流された)と呼ばれる小さな聖堂があります。つまり、今日の福音でイエスが泣いたというのはまさにこの歓喜の行列のまっただ中であったのです。エルサレムの人々は「ホサナ!」と叫びながらイエスについて行きます。力ある神の訪れを喜んでいるように見えます。「さあ、今こそ神が私たちを救ってくださる時だ!」と。ところがイエスは「お前は神の訪れる時をわきまえなかった」と、その都をばっさり切ってしまいます。実に、イエスを熱狂的に出迎えた同じ人々はたった一週間の後、イエスを十字架につけて殺してしまうのです。
 
 イエスのこの嘆きはイエス一人のものではありません。モーセに始まり、多くの預言者たちの嘆きでもあります。神は幾度となく使いを送り、いつもその民を自分のもとに連れ戻そうとしましたが、人々は応えませんでした。「エルサレムよ、雌鳥がひなを羽の下に集めるように、私はお前の子らを何度あつめようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった」(ルカ13:34)。
 
 なぜイエスは泣かれたのでしょうか。それは、神を拒み続けたことからくる悲しむべき結果のゆえでしょう。「滅び」を味わわなければならないからでしょう。でももちろん、それは神が望まれることではありません。だから神はイエスを通して、イエスの言葉と聖体を通して私たちのうちに今日も訪れてくださいます。日常の出来事のなかに神の訪れてくださる時がきっとあるはずです。それは平和への道だともイエスは言っています。私たちのうちへの神のささやかな訪れをわきまえることのできる恵みを願いましょう。
 
Daisuke
 


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