今日イエスが話題として取り上げた出来事は、ピラトの蛮行にしても、シロアムの塔の倒壊にしても、極最近の事件として人々の関心を集めていました。人は、自分にかかわりのある事柄や、自分が関心を持っている出来事に対しては理解力が高まるものです。そのような傾向をイエスは上手に利用します。ぶどう園や羊飼いの話がイエスの例えによく用いられるのも、それらが聴衆にとって身近なものだったからでしょう。もし、それらの話がピンと来なかったら、自分の身の回りの出来事に置き換えて見るといいでしょう。
例えば、…先週、南米チリのサン・ホセ鉱山に閉じ込められた33人の坑夫の救出劇が、マスコミを賑わしました。では、この坑夫たちが坑道に閉じ込められたのは、この人たちが特別に罪深かったからでしょうか。あるいは、無事に救出されたのは、彼らが特別に信心深かったからでしょうか。いずれにしても、あらゆる出来事の中に神の御旨を見出すことができるようになった人は、決して滅びることがありません。あなたの身に怒った幸い・不幸を、あなたはどのように捉えているのでしょうか。
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