ユダヤ人の結婚式の際、乙女たち、今の言葉で言う介添え人たちは、大きな役割を果たしていたようです。特に、今日の福音にあるように、花婿が遅れた場合は、長く、花嫁のお世話しなければなりませんでした。ところが、今回の話によると、半分だけ、万一のことを考えて、余分な油を持っていましたので、花婿が来たときに、ともし火を整えることが出来ました。そして、残念なことに、愚かな乙女たちは、婚宴に入れなかったのです。
この話でもって、主イエスは、どんな場合でも、先を予測する知恵がどれほど大切なものかと教えてくださいます。旧約聖書は、知恵が人格を持ったものとしてとらえ、その重要性を力説しています。確かに、救いを得るために、聖霊が与えてくださる知恵も必要ですね。
今日は、詩編の次の言葉をもって祈りたいものです:「生涯の日を正しく数えるように教えてください、知恵ある心を得ることが出来ますように。」詩編90の12節。
Achille Loro Piana