今日の福音の中でイエスは私たちに次のように語りかけます。
「自分の命を生かそうと努める者はそれを失い、それを失う者はかえって保つのである。」
私たちは病気になった時や不慮の事故にあった時、また何かの行事が雨で中止になった時など、人間の無力さを感じさせられることがあります。しかし、普段上手くいっていると思っている時はあたかもそれが自分自身の力によるかのように考えがちです。
先ほどのイエスの言葉を今一度想い起こしてみましょう。自分の命を自分でどうにかしようと思うことは神様を否定することなのだと思います。自分の力に頼るのではなく、私にゆだねなさいと毎日イエスは語っておられるのではないでしょうか。本当にイエスにゆだねてしまうなら、あるがままの自分でいられるでしょう。もちろん決して簡単なことではないと思います。真面目な人ほど自分で何とかしようと思うものです。しかしゆだねること、それが神様の望みであり、自分が楽になる方法でもあるのです。マリア様のように「お言葉どおりこの身になりますように」と祈ること、もしくは「主よ、ゆだねる勇気を下さい」と祈りたいと思います。
Hiro
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