2009年Solomon組T-shirt

滞在中のスケジュールです。色々な人と出会って、色々な出来事と出会って
とても濃い3週間でした。ここには書ききれない大切なことを経験できた日々は
自分たちにとって大切な大事な日々になりました。

 日付 主な 活動(am)  主な活動(pm)
 8/8  (土)    成田を出発!
  8/9  (日) ポートモレスビー → ホニアラ着  歓迎夕食会をしていただきました
  8/10 (月)  市場周辺散策 RTC訪問 歓迎セレモニー  これからの作業場を見学
  8/11 (火)  初作業=穴掘り!!  サッカー
  8/12 (水)  引き続き作業=穴掘り  サッカー
  8/13 (木)  ヘンダーソンDBTIでフェスティバル  スポーツ交流:バレーボール
  8/14 (金)  DBTIオリンピックゲーム  青年の集い、祈りの集い &ダンスパーティ
  8/15 (土)  DBTI被昇天 司教ミサ  観劇
  8/16 (日)  テテレ教会でミサ  川遊びもしました。
  8/17 (月)  作業=穴掘り、ポール設置  日本軍戦没者慰霊碑訪問
  8/18 (火)  作業=穴掘り、ポール設置  米軍戦没者慰霊碑訪問 /DBTIcom歓迎
  8/19 (水)  雨天 作業中止→大掃除  サリ村訪問・交流
  8/20 (木)  作業=ポール設置  サッカー
  8/21 (金)  作業=フェンス設置、パパイヤ苗植え  コイボ村訪問・交流
  8/22 (土)  JICA/RTC/DBVG交流会  スポーツ交流
  8/23 (日)  Visale海水浴  山登り、BBQ
  8/24 (月)  作業=フェンス設置  Nguvia schoolで授業・交流
  8/25 (火)  作業=フェンス設置、パパイヤ苗植え  買出し
  8/26 (水)  お土産買出し  タラウラ村訪問・交流
  8/27 (木)  移動  サリ村訪問・交流
  8/28 (金)  大掃除  お土産買出し、お別れ会(Over night dance !)
  8/29 (土)  ホニアラ発→ポートモレスビー発→  成田着

ゆっくりと

サレジオ会青少年司牧委員長   濱崎 敦神父

「ゆっくりした近代化を」。

 これはソロモン諸島のスミス司教が来日されたおりに話してくださった時、私にとって印象に残っている言葉である。ソロモン諸島のこれからのあり方についての彼の考え方だったと思う。隣国のパプア・ニューギニアは急激な近代化によって、とても治安が乱れている。ソロモンもパプア・ニューギニアと同じように急激な近代化を進めていくと、同じように治安が乱れた国になるという内容であった。

 神はいつも焦らない方だと思う。たとえば天地創造物語には「ゆっくり」働かれる神の業がよく表れている。全知全能の神であるならば、一挙に地球を造ってしまえばいいのにと思うのだが、神はチンタラチンタラと一週間かけて創られていくのだ。一日目に「光あれ」と言って創造の業を終えられる。そして「良し」と言われるのだ。「なにが良しやねん!」と突っ込みたくなる。なぜなら、まだ他にもたくさん造ってもらわないといけないものがあるのだから。しかし、神はわざわざ6日間かけてお造りなり、お休みになる。

 神は人間を救うためにご自分の一人子をこの世に送られた。成人した立派な大人をこの世に送ればいいじゃないかと思うのだが、何もできない赤ん坊の姿でこの世に送られた。それも人間の胎内を使って。赤ん坊で来てしまった以上、世話をせざるをえない。周りの者がどれほどその赤ん坊の世話をしたことか!そして、彼が救いのわざを人々の前に公にされるのは生まれてから30年もたってからのことであった。

 復活された後も、イエスの受難と死の意味をよく理解できていない弟子たちとエマオの道を「ゆっくり」一緒に歩いて、救いの神秘を解き明かされていく。答えを持っているのにかかわらず、弟子たちの目が開くまで待たれるのだ。

 他方、私たちのすることは急ぎすぎているのかもしれない。いつもあまりにも早く答えを出しすぎているのかもしれない。急ぎ足で歩いているのかもしれない。少なくとも神もイエスもそういった慌てた業をなさっていなかったと思う。彼らのされることは、「ゆっくり」である。

 10月、夏にボランティア活動に行った青年たちの報告を聞いていてDBVGのいいところは、「ゆっくり」していることかなぁ、と思った。今夏を通して、あまり大きな作業ができなかったかもしれない。言葉も急に上達しなかったかもしれない。何か自分の生活が夏の体験によって劇的な変化をもたらしたかというと、日本に帰ってくると同じような日々がまた続いているかもしれない。しかし、現地の方々と誠実にかかわり、交わることによって、「ゆっくり」であるが、少しずつ彼らの心、考え、思いに変化があり、「ゆっくり」蒔かれた種が成長していってるのかなぁという印象を受けた。これがDBVGのいいところであり、実はボランティア活動で一番大切なことだと思う。

   
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海外派遣報告:2009 solomon

ドン・ボスコ海外青年ボランティアグループ                   DBVG

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