今日の聖書の言葉は、新興宗教の教祖がよく借用し、引き合いに出す箇所です。あのオーム真理教事件たけなわのころ、曽野綾子さんがNHK教育の番組の中で次のような説明をしていました。
「親兄弟とのつながりを絶て、とイエス様が言われるのは新興宗教の人たちが考えることとは違う。例えばある若い娘さんが発展途上国にボランティア奉仕に出かけたいと親・兄弟に打ち明けたとします。親はいいます。“なにもあなたがいくことはない。病気や怪我の心配があるし、危なくてしょうがない”そういって反対し、対立するかもしれない。
そのとき、娘さんは親の反対する気持ちをくみとりながらも、使命のために反対を押し切って出かける。その決意の必要を言っているのです」と。
使命を果たすということは畢竟、自分の十字架を背負うこと。各自それぞれに与えられた十字架を、今日もまたかついでいきたい。
M.M.Joseph