今日のルカの福音は、主の祈りについてです。歴史にこれだけ大きなインパクトを与えたイエスが教えた祈りは、たった一つだけです。しかし、彼の主要なメッセージが要約されているとも言われ、解説書も多く、それだけで図書館ができるほどとも言われています。
さて、その中の一つだけ取り上げてみたいと思います。
「私たちに日毎の糧を今日もおあたえください。」(通常使っている訳より)
もともと、本当にその日をいかに生きるかが問題であった人たちのための祈りです。私たちにとっての課題は、この祈りが現代においてどのように考えられうるかということです。世界に多くの日毎の糧を切実に求めている人たちがいることを私たちは知っています。一方で、世界にすべての人が今日生きるための食料がないかというと、多分あるでしょう。そうすると、問題は配分にあると考えられます。つまり、誰かは1人で3人分持っていて、誰かは1人分を10人で分けている、という配分の問題です。私たちの日毎の糧がより正しく配分されますように。そして、多く配分されている人々(私を含め)は、まずその配分されているものを無駄にすることがありませんように。
John Goto