今日の福音を、ただ一休さんのとんち話と同じようにとらえては足りない。
キリスト者の倫理的な姿勢は、すべての人の尊厳と社会の共通善を実現することである。イエスはここで、この世の現実においては社会構造のために為政者に仕えることは必要だが、最終的には神に仕えること、すべて神にお返しするようにしなさいと教えているのだ。ペトロの解説を見よう。
主のために、すべて人間の立てた制度に従いなさい。それが、統治者としての皇帝であろうと、あるいは、悪を行う者を処罰し、善を行う者をほめるために、皇帝が派遣した総督であろうと、服従しなさい。善を行って、愚かな者たちの無知な発言を封じることが、神の御心だからです。自由な人として生活しなさい。しかし、その自由を、悪事を覆い隠す手だてとせず、神の僕として行動しなさい。すべての人を敬い、兄弟を愛し、神を畏れ、皇帝を敬いなさい。 (一ペトロ2・13〜17)
YS