週日のみ言葉と福音朗読

今日の『み言葉』(聖書朗読箇所)をよく噛んで、ゆっくり味わいながら頂くように致しましょう。
 
『み言葉』はリンク先「今週の聖書朗読」で読むことが出来ます。どうぞご利用下さい。
 
 
音符のイラストのところをクリックすると、朗読を聴くことが出来ます。
 
朗読者:石川裕美
16      待降節第3水曜日 ルカ 7・18b−23
 
 イエスは神の霊に満たされ、神の力によって不思議な業を行われましたのでイエスの噂が全地方に広がっています。洗礼者は期待と興奮で満たされ、二人の弟子をイエスのもとに送ります。彼らはイエスを捜し求めています。イエスのもとに辿り着くと『私たちは洗礼者ヨハネからの使者ですが、来るべき方は、貴方ですか。それともほかの方を待たなければなりませんか』とお尋ねになったのです。イエスが行っておられた全てを自分の肉眼で見たのです。
 
 福音書に記されている奇跡は、当時の人々の常識を超える出来事でした。奇跡は信仰者にとってのみ重要な『しるし』です。信仰者はここに神のみ業、神様が与えられるしるしを読み取ります。奇跡は信仰を持たない人にとっては一つの問いかけなのです。イエスがこの世に来られたのは奇跡を行う為ではなく人々を罪から救う為です。イエスの使命は、『時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい』(Mk1,15)という事です。
 
 要するに、今癒された人は、将来、再び病にかかるかも知れません。生き返らせて頂いた人は、必ず再び死の時を迎えます。しかし、いつか、きっと、神様が人々と共にいて、彼らの目の涙をことごとく拭い取って下さる時が来ます。『もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも苦労もない時』が来るのです。まさに、イエスの奇跡は、この『時』が既に始まっている事を告げ、それが永遠に続く事を示す『しるし』です。神の国は、イエスと共に、今、そこに来ています。恐れないで、イエスに全幅の信頼をおいて、神が遣わされたイエスのみ業をじっとみつめ、その言葉に耳を傾けるのみです。
 
Fr.Tadeusz
待降節 第3水曜日 ルカ7・18b−23.mp3
 

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Last updated: 2015/8/19