聖書のテーマは回心です。
第1朗読の黙示録の主の声を聴くと驚いてしまいます。生半可な回心ではなく、人生を変える位の回心を迫られているような気がします。自分への忠告ではなく、どこかの教会への伝言ですが、「他人(ひと)の振り見て我が振り直せ」と言われるように、いつかは自分に降りかかってくる言葉です。
今の私は白い衣を着ていますか。命の書に自分の名前が刻まれていますか。勝利を得た者ですか。そうでないなら、神の言葉を心に刻み、悔い改めなければなりません。回心を促されています。
福音書は罪深い徴税人ザアカイを登場させています。お金持ちで何不自由ない生き方ですが、彼は幸福ではありませんでした。友達は少なく、同胞から忌み嫌われていました。そういう生活の中で、イエスのうわさを聞きました。一目見ようとします。イエスは好奇心一杯のザアカイに声をかけます。そのまなざしにザアカイは心を動かされて回心します。ザアカイの回心は新たな生き方の始まりです。
私たちも同じように神様は声をかけてくださっています。命の書に刻まれるような、白い衣を身に着けられるような、勝利者として神の身元に立つように、回心を促しています。ザアカイのように新たな人生を歩むために。
Pooh
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