今日はカトッリク教会で聖母マリアのご誕生を祝う日です。聖マリアのご両親は、聖アンナと聖ヨアキムです。お二人とも年を取ってからも子宝に恵まれなかったのです。信仰が篤いご夫婦でエルサレムの神殿を離れず根気よく祈り、神が奇跡的に子供をお授けになられたのです。ご両親は、この愛する子を神に捧げて、神殿に奉仕させる事を誓ったのです。
マリアは神殿ですくすくと育ち、年を取るにつれて知恵も増してきたのです。それから聖ヨセフと婚約していましたが、『二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっている事が明らかになりました。』イエスはマリアの子であって、ヨセフの子ではありません。マリアは、救い主イエスの母となり、イエスと喜びも苦しみも共にされたのです。しかし、社会的な親子関係においては、父親ヨセフがイエスを自分の子と認知する事が重要であり、その結果、親子関係が生じます。イエスはヨセフの子、それゆえ、ダビデの子孫なのです。
教会はイエスの母を尊敬し、無原罪の御宿りのご誕生を祝っています。更にマリアは、イエスが十字架にかけられて死去されるのを目撃し、そのご復活にも立ち合われたのです。無原罪の聖マリアの誕生は、全世界に希望の光を与えます。また、聖マリアは、十字架上の主イエスによって全人類の母とされたので、私たちの母の誕生日でもあります。母の誕生日は全家族の喜びの日です。聖母マリアの誕生は、私たちの救いを目覚めさせ、キリストを信じる者に豊かな恵みを注いで下さる事から全世界に大きな喜びと平和をもたらしたのです。
Fr.Tadeo